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薪棚探訪 その五十八 倉庫の薪
お久しぶりのこのコーナー、画像はガレージ内に雨に濡れない様に大事に大事に保管されたクヌギ薪が約20立方メートルほど。
切って割って積んで5、6年経っているそうですが、拝見するとおやおや・・・・。
早速、一部を持ち帰って焚いてみると、シューっという音はしないまでも木口から水蒸気が立ち昇ります。
火の着き、燃え方もやや悪く、乾燥は90パーセントほどでしょうか、「ガンガン燃えたいのに燃えないのよ」といわんばかりにもどかしそうに燃えるのです。
そうです、倉庫内や室内に保管された薪は思いのほか乾燥しないのです。
イソップ寓話ではありませんが、やはり照り付けるお日様と冬の乾いた風によって薪の乾燥は進むのです。
逆に条件の良い薪棚に5、6年かそれ以上保管されていると乾燥し過ぎて・・・俗に言うとボケて・・・アッという間に燃えてしまう残念な薪になったりします。
ということは、切って割って積んで2、3年で使い、毎年使った分だけ作り足す地道な薪作りが理想的ということです。
冬も終盤に近付き、皆様の薪棚も寂しくなってきた頃でしょうから、次の冬に向けてせっせと薪作りに精を出しましょう。
来月辺りには乾燥薪についてうれしいお知らせが出来そうです。 お楽しみに。
24時間換気システムと薪ストーブ
先日、社団法人日本暖炉ストーブ協会が開催する上記テーマの勉強会に参加するため、飛行機に飛び乗って名古屋まで行ってきました。
現在、自宅を新築する際は必ず24時間換気システムを導入しなければなりませんが、同時に薪ストーブも設置したいと思う場合、快適な薪ストーブライフを送るためにそれなりの対策をしなければなりません。
その定義や対策、具体的な方法など、日本国内あちこちの薪ストーブ屋の実例を基に、ミッチリ2日間勉強してきました。
ここ大分県は気候が温暖なこともあり、我々薪ストーブ屋はもちろん、設計氏様や工務店様でもまだまだ24時間換気や気密に対しての厳しさが足りないのでは・・・と感じています。
今回勉強会に参加して、当店にて薪ストーブを設置していただく方々には、薪ストーブで快適に過ごしていただける様に今まで以上に取り組んでいきますので、安心してご相談いただきたいと思います。
これからも「安全で・楽しくて・暖かい」、薪ストーブのある暮らしをご提案していきます。
ノーチョロチョロ再び
昨年につづき今年も暖冬の様で、当地別府ではまだ雪が降っていません。
雪どころか日中の最高気温が18℃とか20℃とかで、「薪ストーブいらんくねぇ?」な日々です。
年末年始の連休中は薪ストーブをずっと焚き続けるのが楽しみなのに、暖かさゆえ日中は火が落ちてなんだかちょっと物足りないお正月でした。
ただ、薪は確実に減っていきますけど。
寒くない冬で心配なのはいわゆるチョロチョロ焚きです。
少ない薪を完全燃焼させてそこそこの温度で・・・はOKですが、それなりの量の薪で空気を絞ってそこそこの温度で・・・は不完全燃焼している恐れがあります。
そうすると煙突が汚れますし、大げさに言うと一酸化炭素が発生して生命の危険も。
あまり寒くない日は、ガーっと焚いてキッパリ終了し余熱で暖かく過ごしましょう。
いつかも記しましたが、「暖かい冬はノーチョロチョロ」でお願いします。
画像は空気を絞ってあえて不完全燃焼気味にした薪の様子です。
今年も安全で・楽しく・暖かく
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