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薪棚探訪 その二十五
どーです、この長さ! 楽に15メートルはあるでしょうか。そして高さが2メートル近く。奥行きは40センチの薪がゆったりと2列に収まる幅ですから、満タンで24立法メートル! ゆったり積んでいる現状でも15立法メートル以上はあるでしょうか。グレイト! ワンダフル! アメイジング!
凄いのは同じくらいの薪棚が画像の左側にもあって、両方でL字を形成していますが、それが生垣やフェンスの代わりをしていて、お隣に対してプライバシーが確保されている点です。そのもう一方も薪がほぼ満タンでしたから、いったいなんぼほど薪があるんでしょうか。
実は昨年設置させていただき、一年目の薪ストーブと煙突の点検・清掃にお伺いしたお客様の薪棚なんですが、案の定それら内部の煤もグレーっぽくてとても良い状態でした。
なぜ案の定なのかと言うと、薪の準備が豊富だと2年以上乾燥した薪を燃やせる、ケチケチせずにドンドン燃やせる、高温で完全燃焼するのでとっても暖かい、完全燃焼で煤も少なく煙突もきれい、煙突掃除がアッという間に済んで薪を作る時間がたっぷり取れる、すると薪がどんどん貯まる・・・と最高のサイクルにハマっているのでした。
もっと凄いのはこの大量の薪は、ここ1、2年でオーナー様があちらこちらからタダで引き取ってきて、切って、割って、積んだ、ということです。軽トラックを駆ってどこでも出掛けてゆくバイタリティーは、私も大いに見習いたいと思っています。
トドメに凄いのは、このオーナー様は私よりも若く、そして女性だということです。私はジェンダーフリーな人を気取っていますが、そんなことなど軽く吹き飛ばす事実です。「薪割りはつか~れますね~」のお父さんたち、もっと頑張らにゃーいけませんよ。
当店にてこの女性の「爪のアカ」を薪作りの特効薬として発売したいぐらいです。「なかなか原木が手に入らなくて・・・」「仕事が忙しくて・・・」と言い訳がましいお父さん、発売をしばらくお待ちください。
薪ストーブライフ No.9
今回の表紙はファイヤースクリーンを付けたデファイアントのどアップなんですが、いいんですよねぇーこのファイヤースクリーン。
ショールームのアンコールもありますが、薪がパチッっと爆ぜても火の粉が室内に飛び出すことなく、安全にオープンファイヤーを楽しめます。まあそのパチパチ爆ぜる音も良かったりするんですが。
また、薪の燃える匂い・・・いや香りも楽しめます。リンゴや梨などの果実の樹は甘い香りがしますし、樹種によってそれぞれの香りが楽しめて、薪を燃やす楽しみが何倍にもなるオプションなのです。
おっと、薪ストーブライフ最新号のその他の内容は、そのデファイアントやヨツールのF373、ピキャン・オーブンにスキャンの58-6CBなどなど・・・。そして圧巻は総重量2トンに迫ろうかというトリキリ社のジェミニというが石のストーブも紹介されています。その重さで床が抜けるんじゃ・・・と心配になるほどの堂々としたたたずまいです。
既に薪ストーブを設置しているオーナー様にとっては、最新型のストーブや改良されたストーブの紹介なんて気ィ悪いだけ・・・かもしれませんが、「MY薪ストーブライフ」のページはそんな(どんな?)オーナー様をご紹介しているコーナーなので、同感できる部分や「ユリイカ!」と膝を打つ部分があったりして、とっても参考になるのではと思います。自分と同じストーブのお宅だと、すぐにでも尋ねて行って友達になりたい気分になったりしますから。
ファイヤースクリーンでのオープンファイヤー気分を実感なさりたい方、ぜひショールームにお出掛けいただき、「ファイヤースクリーン状態を見せてっ!」と一言どうぞ。ついでに薪ストーブライフ誌も店頭にて在庫していますので、バックナンバー共々買ってくださいね。
バーモントキャスティングス社 ファイヤースクリーン ¥15,750. (税込み)から各種
薪ストーブライフ No.9 ¥1,785. (税込み)
エンライトのメンテナンス
エンライトにはその方法を写真と共に説明した「エンライトのメンテナンス・・・再燃焼室の点検と交換」と題されたマニュアルが付属していたはずですので、事前に隅々までよく読んでしっかり理解してから作業をはじめましょう。
また、その辺りをバラした場合は、一番下のパーツ「シューリフラクトリー」の下にある「シューガスケット」が要交換となりますので、新品を準備してから始めてください。
さて、実際にメンテナンスに取り組むと写真では判らなかったことが出てきます。
ボルトが錆び付いて緩まなかったり、部品の裏側・・・ミディアムとラージではファイアーバックリテナー・・・に収まっていたガスケット・ロープが外れて元の状態が判らなくなったりしますので、ゆっくりと作業して外した部品やガスケットやボルトなどの使用箇所、どこにどう収まっていたか、部品を外した方向・手順などを忘れない様にしましょう。以前、私が作業している様子をずっとビデオ撮影した方が居られましたが、写真や画像で記録するのも良い考えだと思います。
無事再燃焼室にたどり着いたとして、再燃焼室は元々壊れやすい素材で出来ていますし、数年間熱にさらされて更に脆くなっているはずですので、その取り扱いは慎重にしましょう。
もし、外見上マニュアルの写真と比べて明らかに壊れているのでなければ、敢えて取り出さずに周辺の煤を取り除くだけでも良いと思います。
さあ、無事点検と清掃が終わりましたら、覚えた記憶が薄れないうちに元の通りに組み立ててください。
各部のガスケットロープに劣化が認められる様でしたら新しい物を、まだ使える様でしたらそのまま耐火セメントや両面テープで元の位置に再接着しましょう。
それでもなお途中で判らなくなったとしてもご安心を。その時は当店までご連絡・ご相談ください。
では諸君の健闘を祈る。尚、このサイトは自動的に消滅し・・・たりはしません。
・インサルシューガスケット エンライト スモール・ミディアム用 ¥1,050. (税込み)
・ ラージ用 ¥1,260. 〃
・耐火セメント ガスケット用 ¥1,575. 〃
オールステンレスのチムニー
キラキラ眩しいチムニーが出来ました。
ここ別府市は日本一の温泉地です。町中に立ち昇るたくさんの湯けむりは、21世紀に残したい風景として「富士山」に次ぐ2番目に挙げられたほどですが、そのたくさんの湯けむりの数だけ硫黄成分なんかも排出しているのですから、空気中の成分濃度も日本一でしょう。
そうすると、金属の酸化が激しく進行します。家電品の端子や接続部分が接触不良を起こして頻繁に修理が必要だったり、屋根上のテレビアンテナがすぐに腐食して折れてしまったり・・・。塩害のある海辺の地域と同じか、それ以上の被害がある場合も。
そんな土地に生まれ育った当店ゆえ、たとえ温泉とは無縁の土地であっても、使用する煙突部材やブラケット類、それらを取り付ける直径4ミリほどのビスにまでこだわり、例えステンレスであってもその素材ランクを厳選し、薪ストーブ本体よりも必ず長寿命となる様な部材の使用と施工を徹底しています。ある日薪ストーブ本体が入れ替えとなったとしても、煙突は最低限の部分を交換するだけで使い続けられる様に。
そしてご覧のチムニーです。この煙突囲いなら、例えどんな地域でも家屋の寿命と同じくらい長持ちするでしょう。良い物を長く使い続けるという本当のエコロジーを実践なさろうというあなた、どんどん真似してくださいね。
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