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ジャック・オー・ランタンで薪ストーブ気分

nikki101025もうすぐハロウィンだそうですが、日本ではその由来や意義はともかく、欧米の文化が「何となくオシャレっぽい」という感覚で、徐々に受け入れられる様になった感じですね。

私もご多聞にもれず、「クリスマスほどじゃないけど2番目に有名なかぼちゃのイベント・・・」程度には認識していましたが、何かの写真でこのジャック・オー・ランタンを見つけた時には、「これだーっ!」とビビッと来てしまいました。

この時期が来るのを待って、ショーウィンドに展示しているヨツールF500の炉内に入れ、夕刻近くになるとスイッチオン。ショールーム前の道を歩く女子高生が「カワイイー」、小さな子供さんを連れた若いお母さんが「ほら、火が燃えてるよ、暖かそうだねー」、仕事帰りのサラリーマンが「おおっ、もう火が着いてるんかぁ! あぁ、何だ飾りやん」・・・と注目度は急上昇、話題騒然です。渋滞で停車中のドライバーさんもめずらしそうに眺めますが、皆一様に笑顔になります。この人を笑顔にすること、温かい気持ちにさせることこそが炎の魅力、薪ストーブの魅力なのだと再確認させられています。

このランタン以上にハロウィンの飾り付けを増やす気はありませんが、シーズンオフで火の入らない薪ストーブが俄然クローズアップされ、それを見た人が笑顔になるのですから、由来や意義の難しいことは抜きにして楽しんでくださいね。

さて、次はクリスマスの飾り付けの時期となります。キリスト教徒じゃないけど、みんなが笑顔になる様なディスプレイを考えますので、是非見に来てくださいね。お楽しみにー。

ネスターマーティン 始めました

nikki1010172針葉樹も安心して焚ける・・・と登場したベルギーのネスターマーティン。ここ九州でもだんだんと人気が出てきましたね。
針葉樹を焚いても大丈夫というのは、特別に高温に強い材質で出来ているという訳ではなく、通常ならば摂氏1000度近くで燃焼する針葉樹を、同社が誇る「WOODBOX多次燃焼方式」というシステムを用いて、もっと低い温度でもくすぶること無く完全燃焼させることが出来る・・・ということです。

この度、ネスターマーティン社の大分県代理店となり、当店ショールームにて県下初の実演展示をすることとなりました。針葉樹云々のキャッチフレーズは本当なのか? あえて針葉樹や建築廃材をガンガン燃やしますので、その真実と製品の良さを目で見て肌で感じて下さい。

下の画像はネスターマーティン社の新製品で、名前は「S33 アンティークブラウン」です。今流行のブラウンのエナメル仕上げで、先に紹介されているバーモントキャスティングス社やヨツール社の同様な色のストーブに負けず劣らず、なかなかいい色でしたよ。おっと、実演展示のストーブは上の画像でグラファイト色で、炎はご覧の通り。

薪の入手環境がどうしても針葉樹ばかりなんだけど・・・という方には救世主的なストーブかもしれません。百聞は一見にしかず、ご連絡の上ぜひお出掛けください。

ネスターマーティン S33 グラファイト色         ¥399,000  (消費税込み)

ネスターマーティン S33 アンティークブラウン色   ¥472,500  (消費税込み)nikki1010171

薪棚探訪 その二十九 冬中連続運転

nikki101008当店の地元別府市にお住まいのユーザー様の薪棚です。
長さ約9メートル、高さ約1.7メートル棚に長さ約40センチの薪を2列、すなわち0.8メートルですから、計算すると満タンで約12立方メートルの薪が並びます。
南国なのに一冬でこの棚全部を焚いてしまうそうです。シーズン中は24時間焚きっぱなしとか。私の理想・憧れである「冬中連続運転」を実現している方がこの別府市内に居るなんて・・・くやしい様なうらやましい様なうれしい様な、複雑だけど何だかいい気持ちでした。
樹種はクヌギを中心に広葉樹ばかり。サイズは大割り、中割り、小割り、焚き付け用の枝を束にしたものまであり、乾燥もバッチリとのこと、この冬に向けて準備万端でした。

薪棚は足場用の単管パイプを組み合わせて作られています。
屋根用の木材を取り付けるためのクランプを使って樹脂製のトタンを掛けていますから、上からの湿気対策はバッチリですが、最下段の薪と地面がちょっと近いですね。ブロックを横に倒して敷いていますが、立てて敷くかもう一枚重ねると隙間に風が抜けて地面の湿気が上がって来ません。
また、画像では判りませんが、大量の薪の重さ・・・5トンはありそう・・・で地面に土台部分が沈み込み、棚が若干傾いています。薪棚を作る前には地盤の補強が必要です。傾いた側で薪を積んだり降ろしたりの時、自分に薪が崩れない様に・・・薪雪崩(まきなだれ)と言うらしい・・・気をつけてくださいね。
いろいろとケチを付けましたが、決してくやしさ紛れではありません。あくまでもこれから薪棚を作ろうと思われる方の参考になれば、という崇高な志からですって。

この場所以外には次の次の冬用のストックがあるのだとか。更にこの冬には次の次の次の冬のために雑木の山をひと山伐採して薪を作る予定とのことですから、この先もずっと「冬中連続運転」を続けるのでしょう・・・うーん、やっぱりくやしいかも。

煙突掃除にはマスクをお忘れなく

nikki101002左側の真っ黒に汚れているのは、一年近く交換するのを忘れていた防塵マスクのフィルターです。
その間煙突掃除と薪ストーブ本体の点検・清掃を何件ぐらい行ったでしょうか・・・。とにかくめちゃ汚れていますが、このフィルターは折り畳まれた状態でこのサイズでして、広げるとこの6倍の面積になります。この見た目の6倍の煤が付着しているという事実に吐き気が・・・とにかくしばらく交換しなかったのは大失敗でした。

煙突を年に数十本も抜く・・・ちょっとやらしい感じですね・・・薪ストーブ屋の私は本格的な防塵マスクを使いますが、もしマスクをせずに作業していたら私の肺がこんな感じになっていたのでしょうか。

年に一度だけご自分の煙突と薪ストーブを掃除すればオッケーのユーザー様でも、使い捨ての簡易マスクや以前大量に出回ってお宅にもきっと有るはずの新型インフルエンザ用マスクなど、必ず何か装着して作業してくださいね。
薪ストーブにまつわる事で、ケガをしたり不健康な状態になるなんてことはあっちあられん・・・「あってはならない」の大分方言・・・ですから。

年に数十本の煙突をガンガン抜く売りっ放しではない薪ストーブ屋の皆さん、ヘルメット、安全帯、ハイパーVとフィルターをこまめに交換した防塵マスクをお忘れなく。

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